高台寺。

, , No Comments


祗園エリアに程近い、洛中エリアの紅葉スポットといえば、高台寺。
ライトアップの夜間拝観ができるお寺としても有名です。京都の紅葉、せっかくならライトアップの幻想的な風景を鑑賞したいものです。しかし、夕飯との兼ね合いを考えると、繁華街の近くだと、より嬉しい…という要望も見事に叶えてくれるのが、ここ高台寺です。


2016年11月25日20時。すこしだけ、雨がパラついたことで、しっとりと風情が増しました。露が光る石畳とより鮮やかな草木…。

さて、ここ高台寺は、秀吉の正室である北政所「ねね」が秀吉没後、菩提を弔うために開創したお寺として知られています。当時、政治的な配慮から、徳川家康が多大な財政的支援を行ったため、壮麗をきわめていたと言われています。

北政所は、天正16年(1588年)に従一位に叙せられ、慶長8年(1603年)に後陽成天皇より高台院の号を賜りました。


高台寺のライトアップは、他の寺院とは異なる演出が話題となっています。白砂の枯山水が美しい方丈前庭「波心庭」のプロジェクションマッピング。わずか、2分ほどの上映ですが、日本らしい絵がクルクルと織りなす光のアートは、とても幻想的です。特に、龍が差し迫ってくるラストは見物です。

次に、庭園に出て、臥龍池に目を向けてみると…




圧巻の景色…。真っ赤に盛るもみじと、徐々に色づき始めるもみじのライトアップ。そして、何よりも美しいのが、臥龍池の水面に映し出される紅葉。池の水面が鏡面と化し、夜だけに現れる幻想的な姿。つい「はぁーーー」と溜め息がこぼれてしまいます。



開山堂から眺める、ライトアップも外せません。ここには、豊臣秀吉と北政所の像が安置されており、格子天井の絵も劣化してはいるものの、金箔をふんだんに使用した豪華絢爛な天井絵となっています。

順路を進んでいくと、傘亭と時雨亭。


千利休の意匠による茶席で、伏見から移建されてものです。実際にここで、秀吉も茶を愉しんだと言われています。よく時代劇などで観られる茶室はとても狭いイメージですが、この傘亭は内部も広く、なによりも吹き抜けの天井が気持ちがよい。今までの茶室のイメージが覆りました。

進んでいくと、竹林のライトアップ。


朱と緑。色の対比をライトアップで鑑賞し、「さすが、京都…」としか言いようがありません。これぞ、日本の美。全世界の人たちが、この景色に心を揺さぶられることでしょう。ぜひ、高台寺のライトアップ、皆さまに鑑賞して頂きたく思います。


 秋の夜間特別拝観「プロジェクションマッピング【輪廻】」
 期間:平成28年10月21日(金)~12月11日(日)
 拝観時間:午前9時~午後10時(日没後ライトアップ/午後9時30分受付終了)

見頃が、11月の末頃ではないでしょうか?



0 コメント:

コメントを投稿