午前のみ、博多滞在。どこか、いいお寺はないだろうか…
寺町という地名もあるほど、お寺が多いという博多ですが、なにか特徴があるところに行ってみたい…と出逢ったのが、こちら。


 真言宗の東長密寺。九州の真言宗の教団の拠点寺院で、九州八十八カ所の第一番霊場です。博多の魅力という観光サイトによると、「弘法大師が、日本で最初に創建したお寺」と記載されていますが、それにしては、わりとこじんまりとしています。「弘法大師が○○○した△△△」というエピソードが日本中に多すぎて、なんだか、しっかりこない私です。



新しいであろう、仁王像。持国天と多聞天でしょうか?キレイめなので、結構好きです。


境内に入ってみると、広々としていて、真言宗の寺院では、おなじみの五重塔もあります。こちらは、平成23年に創建されたということで、やはり新しい五重塔。


 五重塔の相輪が、金ピカ。観光で寺社をめぐっていると、重要文化財などの歴史が深い五重塔に出逢う機会が圧倒的に多いので、このように新しい五重塔は、逆に新鮮だったりします。博多の街中に、突如ぽっかり現れる五重塔。

ちょうど2月の中旬ということで、太宰府同様、とても可愛らしい梅の花に出逢いました。



今まで、梅のお花見に行ったことがなかったので、紅白梅を揃って、鑑賞するのは初めてです。まだまだ冷え込む2月ですが、この日の昼間はポカポカ陽気の晴天。まるで笑顔で嬉しそうに、花をひらく梅の姿。わたしの顔もほころびます。

さて、今回の目的は…



 THE BIG BUDDHA.
ここは、日本以外のアジアの国でしょうか…。京都、奈良…たくさんの仏像を鑑賞してきましたが、こんな案内板ははじめてです。

「国内最大級の木像坐像大仏!」ということで、かなり気合いを入れてきましたが、「いきなり、これかい!」ユーモアがありすぎる…。これは、おそるおそる行くしかない!

(出典:http://kaisyou3939.naturum.ne.jp/e835619.html)

たしかにデカい!まさか、この御堂のなかに、こんなに大きな大仏さまがいらっしゃるなんて…。というか、、ここ2階。奈良の大仏の2/3ほどではありますが、木像では日本一を誇る坐像とのこと。高さは10.8メートル。重さは30トン。あまりに大きいので、大仏様を安置してかた、御堂を建てられたそうで、材料の木材の確保にも苦労をしたようです。



お顔もどこかアジア風ですが、こちらも平成4年に完成したということで、新しい大仏さまです。また驚くのは、光背の小さなお釈迦さま。全部で5,000体もいらっしゃるそうです。

また、この大仏さまは、胎内めぐりができます。胎内に入ると、地獄極楽の世界が広がっています。さまざまな地獄をたくさん観ていると、「嘘はついちゃいけない」「飲酒のしすぎはいけない」「欲張っちゃいけない」など、自分自身の日頃の不浄からの死後の世界に背筋が凍ります…。ぐるっと地獄をまわると、最後は極楽。だいぶ恐怖の絵が続きますが、子供の教育にはいいかも!

そんなこんなで、新しすぎるがゆえ?斬新で、ユーモアたっぷりな福岡大仏でした。




壁面に並ぶ石仏も、なんだかゆるい感じで、にっこり笑ってくれます。
大分の石仏をめぐった時にも感じましたが、どこか本州の仏像とはひと味?いやふた味?かなり印象が異なる九州の仏像。

関西のシュッとした仏像が好きだけど、次に九州のほんわかしたした仏像群が好きかもしれません。なんだか、また行きたくなってきたぞ、、東長寺。