わたしが、東大寺でもっとも?二番目かなー?好きな場所。
それが、戒壇堂です。東大寺の戒壇堂といえば、唐招提寺の開祖としても知られ、数回の航海を経て、失明してまでも唐から渡ってこられた鑑真和上。鑑真和尚は、日本の出家者に戒律を授け、正式な僧として認められる戒律の制度を整えました。

現在、東大寺の戒壇といえば、Sクラスの仏像スターが安置されていることで有名です。
修学旅行や、なんとなく奈良に旅行すると、大仏殿の盧遮那仏のみでスルーされがちですが、通常拝観可能な仏像としては、やはりわたしの中では、ここがナンバーワン。


高校の日本史の教科書で、お馴染みの「東大寺戒壇院の四天王像」。たしか、天平文化の代表的な彫刻として習ったような記憶があります。そのなかでも、特に紹介されるのが、広目天。俳優の中尾彬さんに似ていると話題にもなりました。

「おとこ」という字を「漢」と表現したくなるような、勇ましい表情。ちょっとユーモアのある、おしゃれなおじさんなんじゃないか?と含みをもたせる表情がなんともたまりません。そんなお顔立ちにもかかわらず、身体はスマート、くいっとひねった腰のくびれにも注目したいところです。足元の邪鬼も最初は恐ろしい印象を受けましたが、今では可愛く感じます。自分の感じるがまま、仏像を鑑賞するのは、とても楽しいです。

境内は、奈良には珍しく、波を打つように、砂が敷きつめられています。枯山水のような庭園美術は、京都ではおなじみですが、奈良ではあまり見かけないような気がします。このくらいの素朴なところが、わたしにはとっても居心地がよいのです。


教科書に紹介される有名な仏像を安置しているにもかかわらず、いつも本当に人が少ない戒壇堂。特に外国人の姿をあまり観たことがありません…。ぜひ、日本の仏像美をめぐる旅をしてもらいたいものです。


毎年、年に何回か訪れる奈良。なかなか頻繁に行くことが難しいのですが、春には必ず訪れてます。しかも、ちょうどサクラの美しい4月上旬。東大寺も西のエリアは、人が少なく、サクラもじっくり鑑賞できるのでおすすめです。大仏殿のそのまた奥が穴場です。




春の奈良は天候が崩れがちですが、カラッと晴れると、サクラと青空の、そして寺院と青空のコントラストが格別に美しいです。この日は残念ではありましたが、満開のサクラにうっとり。



鹿さんたちと一緒にお花見ができるのも嬉しいですね。