寺好きの旅人。
平日は、小さな不動産会社で奮闘するサラリーマン、
休日は、お寺、写真、お散歩、グルメ、おしゃべり。
毎月、欠かさない寺院めぐり。
随分と素材が溜まってきたので、記録をしていこうと思います。
まずは、簡単に「わたし」について語ってみました。
わたしは、田舎町のお寺の長女として産まれました。
築250年、珍しい茅葺き屋根の素朴なお寺。
土日は決まって、本堂から木魚とリン、お経を唱える父の声。
お通夜の日は、居間や台所まで人が入り浸り、自分の居場所がない異空間。
誰のお葬式かも分からないけれど、一応お見送りの時には手を合わせる。
家の郵便ボックスや本棚には、宗務庁から送られてくる檀家さま向けの冊子。
これを毎年お彼岸やお盆、年末年始などの決まった時期に、家族総出で内職する。
内容は、冊子とお札を封筒に入れて、檀家の皆さまに1件1件送付する。
いわゆるダイレクトメールである。
わたしの中で、冊子=内職の道具?みたいなものだから、
読むという意識が全くなく、実は中を開いて、読んでみたこともない。
また、お盆の施餓鬼や、鬼子母神の法要の際には、お父さんがいつもお世話になっているお寺のお坊さんが手伝いに来てくれていた。遠いところだと九州、関東でも群馬や栃木などから泊まりがけで駆けつけてくれていた。法要のときは、やさしいお坊さんのお兄ちゃんやおじさんが来てくれて、みんなが会話をしているなかに入って、話を聴くのが大好きだった。
そんな環境のなかで育った私。
だが、大人になるにつれて、わたし=寺の娘。
わたしって?個人としての価値は?
常につきまとう「寺の娘」というプレッシャーに耐えきれず、
東京へと飛び出した・・・
もうその頃には、お寺なんて大嫌い。
そんなこんなで、家を飛び出して、7年。
ふと訪れたひとり旅の「奈良・京都」。
たまたま関西方面に行くから、ついでに!と思って、
立ち寄ったこの旅がまさかの原点回帰??
こんなにもお寺にハマることになるなんて、思いもしなかった。
休日のたびに、どこかのお寺を訪ねて、心身の浄化をするしあわせな時間。
誰もが抱える日常のストレス。
お寺を訪ねるようになって、このストレスとの上手な付き合い方??ができるようになった気がします。
わたしの主観ではありますが、お寺の魅力をぜひお伝えできれば…と思っています。
皆様がご旅行に行かれる際などの参考になるような投稿を目指して、気ままにレポートをしてまいりますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。
buddhism1209
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