2014年1月11日(土) 京都大原 三千院。
2日前の寒波が功を奏して?うっすら雪化粧をした京都大原三千院。
苔と雪のなかに、ぽっかりと顔を出す「わらべ地蔵」。
どんな表情で待っててくれるのか、想像をしながら、わくわく…。
2日前に雪が降ったおかげで、いい案配で、水分を含んだ冷たい空気。
朝の清々しい参道は、ピリッとした清い風と店の準備に追われるお土産店の店主さん。
ほっこりした京都の雰囲気と少し歩くと、現れる看板に心が躍る。
さて、大原のバス停を降りて、15分ほど歩くと、三千院門跡に到着。
新年の門松や飾りがほどこされたことで、
いつもより華やかな装いで迎えてくれているだろう正面の御殿門と
可愛らしい3人の大原女(おはらめ)。
いかにも1月の大原らしいこの風景は、きっと仏さまからのプレゼント。
感謝の気持ちを忘れず、、でも、ついついシャッターを切ってしまうという…。
受付を済ませると、まずは客殿のなかへ。
小さな地蔵菩薩さまにご挨拶をして、進んで行くと、雪化粧をした境内や中庭。
この時期だからこそ、この日だからこそ出逢えた美しい風景にうっとり。
山のなかのお寺だからこその、静かで、穏やかなこの雰囲気。
ここの本尊である薬師如来さまは、どうやら秘仏であるらしい。
しかも、伝教大師さま。あの最澄さまの作をして伝えられているらしい。
ますます、気になる。。次回への積み残し決定。
宸殿を抜けると、いよいよガイドブックやネットで見たことのある杉木立。
そろそろ、「わらべ地蔵」とのご対面?の前に、三千院の中心に位置する往生極楽院へ。
仏さまの為のお堂は、奈良の中宮寺を彷彿させるものの、まったく異なるお堂の雰囲気。
中宮寺がシティ派だったら、三千院は田舎派。うん、そんな感じ。
中へお邪魔させていただくと、なんとまぁ!!!!!
お堂に比べて、随分と大きな「阿弥陀三尊像」。
しかも、脇侍の観世音菩薩さま、勢至菩薩さまが、礼をしているかのような前屈み姿勢。
なんだか逆に申し訳ない気持ちになりつつ、深々と頭を下げるわたし。
こんなに動きのある仏さまとの出逢いは生まれてはじめて…。
まるで生きているかのような、菩薩様のお姿はとてもやさしく、心がふっと安らぐ。
「緊張しなくてもいいですよ。よくぞ、大原まで来てくださいました。」
「遠かったでしょう。ごゆっくりされてくださいね。」
おもてなしの言葉をかけてくれる社長秘書のような、そんな素敵な仏さま。
一方の阿弥陀如来さまも、ものすごーく人のよい社長。
脇侍の菩薩さまより、幾分ふくよかで、どっしり来迎印を結んでいるお姿がかっこいい。
きっとすごく歴史のあるいい会社なんだと思う…笑
まさかの仏さまとの出逢いに感動して、お堂を後にすると、いよいよ「わらべ地蔵」。
苔の庭園を歩いていくと、いた!いた!いらっしゃいました!お地蔵さん。
こういう子いる、いる。
ちょっとふてくさっちゃってるの…笑
まだまだ修行中。
半目開いちゃってるのが、なんとも可愛らしい。
お帽子をななめに被ったオシャレなお地蔵さま。
やっぱり期待どおり。いや、期待以上。
すばらしい「わらべ地蔵」。とにかく可愛らしい…。
おもむろに佇んでいるそのお姿、しかもずーっと永い間ここに居続けている貫禄。
来てよかった、本当に来てよかった…。しかも、この雪化粧。
この日、この瞬間に、この場所へ来させて頂いたことの感謝を忘れないようにしよう。
往生極楽院の「阿弥陀三尊像」と「わらべ地蔵」が本当にすばらしく、印象が強すぎて、
つぎの弁天さまもお不動さまも、あまり印象に残らなかった…。
つぎの弁天さまもお不動さまも、あまり印象に残らなかった…。
きっと新しい仏さまだったから、歴史の重みもあるのかな?
境内に2時間ほど居たのだろうか?
少し疲れて、坂をくだると、こんな石碑に出逢った。
うん、そうだ…。一日一生、大事に生きよう。
2014年初めの寺院めぐり。
第一弾として、京都大原三千院に来れたことが、本当にありがたい。
このご縁に感謝して、またここに戻ってこられるよう、新たなご縁を繋いで行きたい。
一隅を照らす、これ即ち国宝なり。
buddhism1209
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