沖宮。

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琉球八社のひとつ、「沖宮」。那覇の街、奥武山公園内の丘の上にあります。
沖縄在住のお知り合いから、とてもパワーのある神社とお聞きしています。台風直撃と予報されていたこの日。風は特になく、途中雨は降るものの、沖宮に到着すると、スカッと晴れ間が差し込みました。




沖縄らしく、神社の守り神は狛犬ならぬ、狛獅子。沖縄の神社ではだいたいシーサーが置かれているような気がします。一般のおうちの前にもシーサーがあるほど。



緑が茂る手水舎。この沖宮の創建は、源為朝の時代と書かれています。鎌倉幕府の初代将軍「源頼朝」の叔父にあたる武士で、平安末期、保元の乱で、源義朝や平清盛に破れ、配流された武士として知られています。伊豆大島に配流されたといわれていますが、琉球の正史によると、源為朝が琉球に逃れ、その子が琉球の初代王「舜天」となったという記述も残っているようです…。


本殿は、沖縄らしい木造の素朴な建物。屋根も沖縄の独特の瓦屋根です。「琉球瓦」「島瓦」と呼ばれるこの瓦。沖縄の風物詩のような印象ですが、なんと一般的に使用されはじめたのは、明治22年以降とのこと。昔は灰色の瓦が主流だったようです。沖縄の真っ青な空の色に映えるのは、やはり赤い瓦屋根のような気がします。継ぎ目には漆喰が施され、台風対策になっているようです。


今回は、祈祷をして頂くということで、本殿の中へ入らせて頂くことになりました。ダンスの練習ができそうな鏡張りの本殿。

大御輿完成の記念の板を眺めていると、なんと地元の御輿保存会の名前が…。まさか沖縄に来て、「湯河原」の文字を見ることになるとは驚きです。後日、家族に聞いてみると、意外と地元の人が沖縄に移住しているケースも多いのだとか。



祈祷を終えて、境内を散策。熱帯の木々が溢れていて、神社ではないみたい。あざやかな緑とキレイなお花が咲いていて、あたたかな庶民的な雰囲気がします。



沖縄では、このような慰霊塔がよく見られます。ここの沖宮は、昭和13年に国宝指定されたようですが、太平洋戦争の際に焼失してしまったようです。唯一の地上戦となった、沖縄。戦火はここ那覇にも大きな傷跡を残したようです。




七夕も近い、7月初旬。健康や恋愛成就を祈る短冊が多数見られました。わたしもせっかくなので1枚。短冊に願いを込めながら、台風が反れて、仕事の仲間とここへ無事に来れたことの感謝の気持ちが湧きました。


「無事に沖縄での仕事が成功しますように!」


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