真如堂。

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京都市内で、わたしが最も好きなお寺のひとつ、真如堂。
なぜか、いつも夕方に白河界隈をふらふらお散歩して、ここに行き着きます。実のところ、真如堂を目的に来ることってないのですが…必ず足がここに向かってしまう不思議な場所です。



紅葉の名所としても有名な真如堂。門をくぐると、既に500円以上の拝観料を支払うことになる京都の多くの寺院のなかで、境内は無料で散策できるのが大きな魅力の一つです。観光客ばかりが押し寄せる寺院と異なり、地元の人たちに根づいているあたたかさを感じます。


真如堂は、比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺です。正式には「鈴聲山 真正極楽寺」といい、「真如堂」とは、もともと本堂の呼び名でした。

永観2年(984)、比叡山の戒算上人が比叡山常行堂のご本尊「阿弥陀如来」をここ(東三条女院)の離宮があったここに移して、安置したのが、この真如堂のはじまりです。

そのときのエピソードでは、こんなことがあったと言われています。
開祖戒算上人の夢枕に、阿弥陀仏の化身である老僧が現れました。老僧は、「我は叡山の常行堂より参った。京に出てすべての者に利益を施すであろう。わけても女人を済度するものである。急いで京に下山させるべし」と、戒算上人に告げました。




真如堂のシンボルと言えば「三重塔」。ちょうど、キレイに色づいた周囲の紅葉と夕暮れが重なって、素晴らしいコントラストを生み出しました。秋らしいセンチメンタル風景です。




ある年の11月15日の模様です。だいたい、11月下旬頃が紅葉のピークでしょうか?
しかし、本堂の周囲のもみじは見事なピークでした。この赤ちゃんの手のようなもみじは、無数の星のようにも見えます。






真っ赤に染まるピークも良いけれど、個人的には、緑から赤まで、さまざまな色が愉しめる、この時期の紅葉が好きかもしれません。落ち葉も少ないので…笑




カメラ好きにはたまらない真如堂。京都らしい紅葉の風景をじっくり、ゆっくり撮影したい方には、間違いなくここを紹介します。秋に限らず、いつでも、自分らしい京都時間を過ごすことはできます。

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