【第一番】高野山東京別院。

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高野山への参拝を控え、心高ぶる3月下旬。
高野山について調べていると、なんと東京に別院があることが判明。
これは、高野山の弘法大師にお会いする前に、ご挨拶せねばと思い、足を延ばしてみることにしました。

泉岳寺から民家を抜けつつ歩くと、東京のお寺にしては広い境内をもつ高野山別院。
お彼岸の中日にもかかわらず、人はかなりまばらな様子で、とても静か。

キレイにコンクリートに舗装整備された境内は雰囲気に若干かけるものの、
清潔感があって気持ちがよいです。


まずは、本堂。
格子の扉を開けると、薄暗いなかに、ロウソクの灯火とお線香の香り。
特に大きな仏像があるわけではなく、奥にひっそり佇む大日如来。

扉の先のこの空間は、まるで時が止まっているかのような、すこしピリッとした雰囲気。
でも、この心地よい空気感が日頃の世俗にまみれた毎日から、スーッと解放されます。
大きく深呼吸をしながら、お堂に佇んでいると、心が軽くなり、感謝の気持ちが生まれてきます。
仏教の教えを説き、日々修行に励む本当の意味での役割を果たしているお寺は、放っている気のようなものの質の良さを感じます。



清々しい気持ちでお堂をあとにして、ちょっと境内を散策。
まずは不動堂。密教では重要な役割をもつお不動さま。
割と小さな御堂で、明王さまとの距離の近さに驚いたけれど、ここでもきちんとご挨拶をさせて頂きました。

そして、ここにはなんだか、興味深いものがたくさん。


まずは、水と地蔵のマリアージュ!?
まるでアート作品によう。
表情豊かなお地蔵さんは、涼しげなだったり、無邪気だったり、可愛らしい。


いつも思うのだけど、このお帽子とよだれかけ。。
なんで赤いんだろう?誰が作って、誰が洗濯を?

そんなことをおもいながら、お地蔵さんを眺めていると、とっても満たされた気分になります。



そして、真言宗の寺院と言えば、必ず!と言ってもいいほど、出逢う弘法大師像。
托鉢?安行?を行う弘法さん、魂が宿っているかのようで、何かを語りかけてくださっているような感じがします。

境内には、
四国八十八箇所めぐりの札所とともに、八十八体のに如来像や菩薩像。
第一から第四までのエリアに分かれています。


どうやら、ここをお参りすることで、四国八十八箇所巡りをしたことになるとか。

いやー、それはあかんやろ!?
いつかは絶対に巡りたい四国八十八箇所。

さて、お堂も境内も十分に堪能させて頂いたところで、社務所へ。
御朱印を...とおもったら、興味深い朱印帖とそれに関する本が数冊。



御府内八十八箇所巡り!?
本を開いてみると、なんと東京でも弘法大師ゆかりの八十八箇所巡りができるとのこと。
どうやら、江戸時代に出来たらしい。

エリアを見てみると、ほとんど23区内に集中しています。
さっきの四国の札所と仏様に影響を受けたことと、板東三十三箇所巡りを検討していたわたしは、即座に、今年は御府内八十八箇所巡りをおこなうことを決めました。

これだけ日々寺院を訪れるにあたり、なにか目標となることをしたい。


関西圏のお寺は、歴史と由緒あるお寺が数多あり、何度訪れても足りないけれど、
なかなか東京での楽しみ方を見出せない。
東京での寺院めぐりに迷走していたわたしに一本の大きな光が差しました。

ここに来させてくれた仏さまのお導きに感謝をするとともに、清らかな気持ちで巡礼をしようと心に決めたすごく意味のある1日になりました。



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